千太郎ちゃん

千太郎ちゃん/19歳

薬剤名

未確認


投与時の体重と投与量

3.15kg、投与量未確認

 


投与回数と数値の変動

週3回

2004.05.10~2004.06.08 26.0%→40.0% 

投与開始時のBUN/Creは、33/1.6 

 

他の貧血対策

とくにナシ


皮下輸液もしくは静脈点滴

 

 

抗体について

わからない。


 

飼い主の感想

腎不全末期に差し掛かり食欲廃絶と急激なBUN上昇により機能低下した腎臓ですが、幸運なことに皮下輸液と静脈点滴にてその場はなんとか落ち着きました。 

が、貧血がひどくエリスロポエチンのお世話に。 

といってもPCV26。通常でしたら基準値内なので投与することは考えないでしょう。でも千太郎の正常値は35~6%。彼にとってPCV26%は立派な貧血。それが証拠に鼻も口の中も真っ白。呼吸は非常に荒くとても苦しそうでしたもの。 

しかし、エリスロポエチン投与によりみるみる血の気が戻り、呼吸も安定してきました。お陰で1クールの 

投与で千太郎のPCV通常値(30%台)まで改善しました。そして息を引き取る日まで再び貧血になることはありませんでした。腎不全闘病は14年間という長期間なものでしたが、貧血に関しては短期決戦、それも相当晩年になってのものでしたのでお役に立つかどうかわかりません。

ただ、これだけは言えます。データの基準値はただの目安。一番大切なのは本猫の健康な時のデータを基準値にしてすべてを判断すること。

 

 

管理人補足

26%といえばまだまだ安心できる数字...と思うのが一般的かも知れません。 

しかし飼い主さんが感想で書いてくださっている通り、「データの基準値はただの目安。一番大切なのは本猫の健康な時のデータを基準値にしてすべてを判断すること」が一番大切なのかもしれません。 

ネコは貧血に強いと言われていますが、それは貧血が徐々に進行して体が慣れるためと考えられます。いつも正常値であるコが急にガクっと下がれば、具合が悪くなって当然でしょう。 

飼い主さんの細やかな目配りにより14年にも渡って腎不全と健全に向き合った千太ちゃんは、ケアを早めにすれば腎不全は充分に付き合える病気であることの象徴だと思います。