ケース21/ルースちゃん

 

ルースちゃん/6歳

薬剤名

エスポー注射液 


投与時の体重と投与量

3.1kg、投与量未確認

 


投与回数と数値の変動

週2回

2008.1.8〜2008.2.14 16.3%→ 19%

※その後も継続中 

 

※投与開始時のBUN/Creは160/13.2


他の貧血対策

2/3〜ペットチニック 日2回/2ml(1回1ml)

2/19〜セファランチン 日2回/2mg(1回1mg)

 

皮下輸液もしくは静脈点滴

ソルデム3A 500ml に混注1回100ml(自宅皮下点滴)

 

 

抗体について

わからない

 

飼い主の感想

エスポーを使っているのは解るのですが、500ml 点滴液100ml にどの程度入っているかはわかりません。 

現在も3〜4日ごとに使用中です。途中からペットチニックを使用しており、その後10日程で、急激にHCT上昇が認められました。その為エリスロポエチンの効果なのかはわかりません。上昇したのは確かなので1ヶ月としていた投与期間を延長しています。 

 

 

管理人補足

BUN160/Cre13.2という数値だったルースちゃんですが、2008年2月14日の検査ではBUN76/Cre5.4にまで落ち着き、とても安定しているそうです。 

HCTは同じ日の結果で19%を示したとのこと。また今後も継続して使用していくそうです。 

エポを使ってもなかなか上昇を見せない場合、「このコはエポが効かない」とか「抗体ができたのかも」といって使用を中断してしまう獣医さんもいるようです。 

それから、『ワンクール』といういい方自体が日本独特のいい方です。「これがワンクールなので…」とか「4回の投与がワンセットです」といういい方をする獣医さんの話を聞いたことがありますが、回数うんぬんではありません。 

低い数値から始めれば、それだけ上昇に時間がかかることもあります。すでに正常なHCTを示しているのに投与を続ければ、今度はHCTが上がりすぎてしまいます。 

通院のストレスも考慮しなければなりませんが、epoを投与している最中は、モニタリングは大切です。 

ルースちゃんがそうであるように、腎性貧血に対してepoを使う場合は、期間を決めることが重要なのではなく、目標とする数値に達するかどうか、ということが大切だと感じます。 

目標に達したら、または目標が見えてきたら、適切に回数や量を調整していけばいいと思います。