ケース19/チロちゃん

 

チロちゃん/17歳

薬剤名

 


投与時の体重と投与量

1.8kg、投与量未確認

 


投与回数と数値の変動

週3回

2007.8.11〜2007.8.15 22%〜35% 

※開始時のBUN/Creは、19/1.6

★自宅で飼い主が直接注射 

 

 

他の貧血対策

筋肉注射(造血作用がある)で2週間に1回してました。今は何もしてません。

 

【管理人補足】

この注射は赤い液体とのことなので、デブちゃんに使った『ダイビタミックス』のような水溶性のビタミンかもしれません。もしくは鉄分の注射液かも。管理人の主治医のもとには、「副作用など不明だけど…」ということでしたが、鉄分の注射液はありました。 

 

 

皮下輸液もしくは静脈点滴

 

 

抗体について

わからない

 

 

飼い主の感想

夏ばてによる軽い狭心症による半日入院時の血液検査をした結果、貧血が進んでいたようで注射に踏み切りました。そのお陰で貧血も改善し、現在も30%台で安定しています。 

主治医からエリスロポエチンは一日おきにするほうがよいとのことと注射だけのための通院は体調も安定してないときだったので自宅で注射しました。普段自宅輸液しているお陰で無理なくできました。 

それから、抗体ができてしまうと今後貧血がおきてもきかなくなる可能性があるとおっしゃっていました。

 

 

管理人補足

Creが1.6での投与だったことから、チロちゃんのケースが腎性貧血であったとは考えにくいかもしれません。 

チロちゃんの先生は早め早めに対処する先生で「チロちゃんは腎不全なので、腎臓から来る貧血では?」という予測のもとの投与であり、腎性貧血という確固たる確定診断のもとに投与されたわけではないそうです(腎不全発覚当初のBUNは37.1、Creは2.2だそうです)。 

チロちゃんはこのころ(EPO投与時)食欲がなく、振りかえると栄養不良による貧血だった可能性もあるそうです。また静脈点滴も行ったそうですが、PCVを測ったのが静脈点滴の前か後かは不明だそうです。 

獣医さんによって腎不全の対処方法は、本当に様々なんだなぁと感じます。 

EPOについては、相当貧血が進んでからでないと使わないという先生がまだまだ多いように感じますし、その結果、「赤血球数の上昇を見せなかった」と投与を中止してしまう先生の例も聞きました(ヘマトクリットやPCVが低い数値から始めれば始めるほど、上昇に時間がかかる印象があります)。 

結局、腎性貧血のケアはいっさいしなかったという例もまだまだ聞きます。

チロちゃんの先生は早めに対処して維持を目指す!という考え方のもと、貧血の数値にも常に目を配っている先生だということです。 

このとき以外にEPOが必要になったこともなく、定期的な皮下輸液を自宅で行うことで、今もツヤツヤのいい状態を保てているそうです。