おわりに

 

アンケートに登場するネコちゃんのなかには、ひょっとしたら腎性貧血ではなかったコもいるかもしれません。全員が腎性貧血だったかもしれないし、それは誰にもわからないことだと思います。獣医さんでさえわからないんですから、私たち飼い主がわかろうとしても、到底ムリな話なんだと思います。

 

こちらに寄せられたアンケートを見ると、ほとんどの飼い主さんが「抗体ができたとは感じられなかった」と答えています。順調に赤血球が増加したケースがほとんどです。

しかし、「抗体ができる確率は30%よりもかなり低い」とも結論づけられないのです。

 

アンケートに答えてくれた皆さんは、ほとんどの方がブログやメモで詳細な記録をとっていました。そして、複数回EPOを投与し、推移を見守ることができた方がアンケートを寄せてくれました。「アンケートに答えてもいい」と感じてくださったのは、そういう飼い主さんがほとんどなのです。

 

ですから、例えばこちらのアンケートを集計し、抗体の生成の確率などを計算してもあまり確実性はないのかもしれません。

 

このサイトのアンケート結果を見ても、「いつ」「どのくらいの期間EPOを続けるか」ということを結論づけることはできません。

また、抗体ができるのかどうかも判明させることはできません。

 

まだまだEPOはわからないことだらけですが、飼い主さんたちが寄せてくれた「感想」こそが非常に参考になる「事実」だと思います。手探りしながら、そのコそのコに合った投与方法を考えて実行した、ということだけは確かだと思います。

 

いろんなケースがあります。貴重な記録です。

EPOを投与するのも一つの選択肢だし、投与しないのも選択肢の一つです。どうか、飼い主さんごとの「感想」を参考にしていただき、そのコだけの治療法を選択する際のヒントにしていただければと思います。