◆エリスロポエチンってなあに? 腎性貧血ってなんだ?
おもに腎臓で生成される「エリスロポエチン」というホルモンは、
「赤血球を作れ〜、さあ作れ〜、作るんだ〜っ」
という指令を出しているホルモンです。
腎不全になって腎臓が弱ると、この指令を出す声が弱まってしまうことがあるようです。この「指令を出す声が弱まる」という事態は、一般的には、ある程度進んだ腎不全で起こることが多いといわれています。
まったく指令を出していないわけではないようですが、かなり指令が減ってしまうことで赤血球の作られる量は減り、結果的に貧血になってしまう…
これが腎性貧血です。
そして、ネコの自前のエリスロポエチンの替わりに「赤血球を作ってくださ〜い!」と指令を出してくれるものがヒトエリスロポエチン(以降EPOとします)です。
しかし、あくまでヒト用ですから、ネコに使うとおよそ3割のコに抗体ができるといわれています。
メリットは貧血を解消することですがデメリットもあり、使いやすい薬、とはちょっといえないところがあります。