ケース18/エーちゃん

 

エーちゃん/15歳

薬剤名

エスポー注射液 


投与時の体重と投与量

2.14kg、0.3ml

 


投与回数と数値の変動

週2回

2007.9.24〜2007.10.20 20%→21.9% 

※開始時のBUN/Creは、78/9/3.1

 

週1回

2007.10.21〜継続中 →25.8%まで回復 

 

※病院で先生が直接筋肉注射 

 

 

他の貧血対策

ペットチニック 0.8〜1mlを1日2回に分けて 


皮下輸液もしくは静脈点滴

 

 

抗体について

抗体が出来なかった 

(先生からはそのようなことは言われていない) 

 

飼い主の感想

口内炎や歯槽膿漏の炎症で、白血球数がかなり高い時期にエポをはじめたので、効いてくるのに時間がかかったように思います。 

11月に抜歯の麻酔の際に(静脈点滴をするため)輸血をしました。 

抗体の不安はありますが、先生は「あくまでホルモンの補充だから…」という言い方をされていて、あまり難しく考えないようになりました。 

初めは、なかなか貧血が改善されずに、それこそ抗体の心配や、量や回数に問題があるのか、などいろいろ考えましたが、その先生のエポに対する捉え方や、最近になって、ホントに少しずつですがPCVが改善されてきているようなので、このままのペースで維持できるように、続けていきたいと思っています。 

 

 

管理人補足

EPOを始める時期については、情報が少ない現状では飼い主さんは悩んで当然ですし、色々な葛藤もあります。 

ただ腎性貧血の場合は、急激にガクっとヘマトクリット下がることもあり、そうするとEPOだけでは追いつかなくなってしまうケースがあります(輸血が必要になりる場合があります)。 

なので悩みながらも、その投与の時期を誤らないことが大切だと思います。 

EPOの効き目が現れるのは、個体差はあると思いますが数日~数週間を要するようです。その間、飼い主さんはさぞかし心配であり、次回の投与のために検査が欠かせません。 

エーちゃんは抜歯のために輸血も経験しましたが、その後は順調に回復されているようでなによりです。 

そして継続していることも、ガイドラインに基づいた方法だと思いました。 

投与方法がエーちゃんは筋肉注射ですが、皮下注射・皮下輸液に混ぜて・筋肉注射と様々な方法があるようです。さまざまな経験談を拝見して、効き目についてはさほど差がないのかな?という印象を受けました。